「朝型勤務」のメリット・デメリット
2021年05月19日
島﨑髙偉
(しまざき・たかひで 中小企業診断士)
(しまざき・たかひで 中小企業診断士)
今夏、政府は 「朝型勤務」を奨励しました。また、一般の企業でも実施しているところがありますがその目的、メリット・デメリット等概要を教えて下さい。 朝型勤務とは、所定就業時間後に残業できる時間を制限し、必要な場合は翌朝の始業前の時間で処理しようという仕組みです。その概要を解説します。
1 朝型勤務の背景
朝型勤務提唱の背景には、国際的にみても低いと言われている日本の労働生産性のアップや労務費の削減という企業ニーズのほか、ワークライフバランスの推進という社会的ニーズの高まりがあります。厚生労働省(毎月勤労統計調査)によると正社員の残業時間は増加傾向にあり、2014年の平均残業時間は173時間(年間)となっています。また、現在は猶予されている中小企業の月60時間
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