【宵越しのゼイはもたねえ。】シーン8 「大誘拐」の大誤解

上松公雄
(うえまつ・きみお 税理士・ニューカルチャー研究室)

三億円事件に魅せられて

 さて、以前、話が横道に逸れてしまった「三億円事件」ですが、三億円事件に関連する小説として西村京太郎『名探偵なんか怖くない』(2006、講談社文庫)についても内容確認いたしました。
 「ネタばれ」ごめんくださいなのですが、話の筋は、警察が、三億円事件が解決できないでいることに業を煮やしたお金持ち・佐藤大造が、自前の三億円を使って三億円事件を現実の事件として再現してみせ、4人の世界的な名探偵(エラリー・クイーン、エルキューレ・ポワロ、メグレ警視、明智小五郎)に解決させようとするものであります。ただ、実際には、三億円を提供した佐藤大造が、事件の再現のために犯人に仕立てられた男に、その提供した三億円を強奪させて、所得税法の「雑損控除」(現行所得税法72)の仕組

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