其之二十三 建設仮勘定

古市雄一朗
(ふるいち・ゆういちろう 大原大学院大学教授)
 

建設中の資産に関する会計処理

 簿記の記録において用いられる項目の中には、費用として認識されながらも実際には現金の支払いを伴わない減価償却費や、実際には法的債権とは言えなくても資産として認識される前払費用のような項目が存在する。それらは、企業の会計であれば各期間における利益の計算、公益法人の会計であればコストの把握や純資産の増減計算のために必要とされる項目である。
 今回考える建設仮勘定も、そのような性質を持つ科目と言えるかもしれない。建設仮勘定は、固定資産に分類されるが、建物等の有形固定資産の建築中または製作中の金額を示す項目である。建築中に建設仮勘定を認識した場合には、その固定資産が完成して引き渡しがされた際に、建設仮勘定は固定資産に振り替えられる。

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