【特集】いま、知っておきたい公益・一般法人の「寄附」
公益法人の役割と寄附金制度の総合的整備の必要性
2021年03月10日
江田 寛
(えだ・ひろし 公認会計士)
(えだ・ひろし 公認会計士)
我が国の財政状態は厳しい。一方、民間非営利組織の活動範囲は拡大され、重要性が増している。民間非営利組織の運営に不可欠な寄附について、改めて問題点を検討する。
はじめに
指定管理者制度がスタートしたときに、公の施設の管理運営から公益法人が締め出されるのではないかという声が聞こえた。制度がスタートしてから10年程度が経過したが、今現在でも指定管理者として活躍している公益法人は多い。指定管理者制度以前でも、公の施設の管理運営は公益法人の主要な業務であったと記憶している。つまり、公の施設の管理運営は、過去から現在まで公益法人の主要な業務を構成しているのである。
よくよく考えてみると、公の施設とは、行政が自らの目的実現のために建設したものであり、当該施設の効率的な運営
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