【論壇】「技術的能力」の予算管理からの要請

豊 憲一郎
(とよ・けんいちろう (公認会計士)
公認会計士・税理士。大阪大学大学院法学研究科修了。大手監査法人を経て独立。非営利法人研究学会会員。主要論稿に「公益性の再認識から始める移行認定・認可申請入門」「予算編成問題の解決に役立つ会計理論」(いずれも本誌)他、多数。 2020年東京五輪・パラリンピックの新国立競技場計画が白紙撤回された問題について、当初計画での斬新なデザインへのチャレンジが想定外の予算規模拡大をもたらした、との報道があった。
 公益のミッションを背負うが故に、不採算事業であっても予算の制約を受け入れながらチャレンジを余儀なくされる公益・一般法人の運営は、常に失敗のリスクと隣合せと言っても過言ではない。
 今日の日本経済の発展を築いた関西経済界では、失敗に対する結果責任は厳格に問うが、チャレンジによる失敗には寛容で、
                           

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