第47回公益法人会計検定試験(3級)の出題分析
2018年07月20日
金子良太
(かねこ・りょうた 國學院大學教授)
(かねこ・りょうた 國學院大學教授)
はじめに
本稿では、本誌編集部の依頼により今年全国公益法人協会が開催した第47回公益法人会計検定試験(3級)の問題について、解説することとする。初めての試みとのことであるため、詳述しているが、問題及び解答は文章の終わりに示したので、適宜参照しながら読み進めていただきたい。また、本稿における記述は筆者の所属、当該試験委員会の見解とは一切関係ないことを予めお断りしておく。問題Ⅰのポイント
全体を通じて
問題は、正味財産の内訳に関するものである。指定正味財産と一般正味財産の区分やその振替に関する問題と、基金に関する問題とに大別される。指定正味財産と一般正味財産の区分は、平成16年の公益法人会計基準から導入されたものである。公益法人会計基準第2 2では、貸借対照表において「正味財産の部を指定正味財産及び一般正味財産に区分しなければならない」とされている。また、正味財産増減計算書においても会計基準第3 2において「一般正味財産増減の部及び指定正味財産増減の部に分かち」とされている。
正味財産の区分については、公益法人会計基準注解6において「寄付によって受け入れた資産で、寄付者等の意思により当該資産の使途について制約が課されている場合には、当該受け入れた資産の額を、貸借対照表上、指定正味財産の区分に記載するものとする。また、当期中に当該寄付によって受け入れた資産の額は、正味財産増減計算書における指定正味財産増減の部に記載するものとする。」とされている。寄付によって受け入れた財産による正味財産の増加は指定正味財産の増加となり、それ以外の正味財産の増加は一般正味財産の増加となる。
これらの区分は企業会計には存在しない。また、非営利法人の会計基準において
月刊公益オンラインとは
財団法人・社団法人に特化した支援プログラム"シェアコモン200"の利用法人様向け実務専門誌『月刊公益』の記事を中心に、公益・一般法人に関するニュースや専門家による解説などをお届けする情報配信プラットフォームです。
詳しくはこちら
無料登録のご案内
「月刊公益オンライン」に無料登録すると、登録の方限定の記事をご覧いただけるなど、実務に役立つさまざまな特典をご用意しております。
限定記事や
実務カレンダーが読めます!
「月刊公益オンライン」の無料登録の方限定記事や各月の事務局の作業内容がつかめる「実務カレンダー」をご覧いただけます。
最新の法改正に関する
セミナーなどの情報を受け取れます!
公益認定法改正など、最新の法改正とその対応に関するセミナーをはじめ、公益・一般法人の運営に必要な知識を深めることができる講習会の情報をお受け取りいただけます。
よくあるご相談内容をピックアップして
メールにてお届けいたします!
よくあるご相談内容に弁護士や税理士などの専門家が回答するQ&A集を、メールにてお受け取りいただけます。日々の業務のお困りごとや疑問解決にお役立てください。
公益法人・一般法人に特化した専門書籍を
10%オフで購入できます!
月刊公益オンラインを運営する公益法人協会では、社団・財団法人のための出版物を多数発行しております。無料登録いただいた方は、通常価格から10%割引でご購入いただけます。
