【解説】第47回公益法人会計検定試験(3級)の出題分析

金子良太
(かねこ・りょうた 國學院大學教授)
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    • 会計・検定試験
  •  対 象 
    • 公益法人・一般法人
目  次

はじめに

 本稿では、本誌編集部の依頼により今年全国公益法人協会が開催した第47回公益法人会計検定試験(3級)の問題について、解説することとする。初めての試みとのことであるため、詳述しているが、問題及び解答は文章の終わりに示したので、適宜参照しながら読み進めていただきたい。また、本稿における記述は筆者の所属、当該試験委員会の見解とは一切関係ないことを予めお断りしておく。

問題Ⅰのポイント

全体を通じて

 問題は、正味財産の内訳に関するものである。指定正味財産と一般正味財産の区分やその振替に関する問題と、基金に関する問題とに大別される。
 指定正味財産と一般正味財産の区分は、平成16年の公益
                           

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