【会計バカ一代】其之十四 理論が先か!?実践が先か!?
2018年11月08日
古市雄一朗
(ふるいち・ゆういちろう 大原大学院大学准教授)
(ふるいち・ゆういちろう 大原大学院大学准教授)
簿記や会計は知らなくても支障なし!!
普段から会計学は森羅万象を司ると言っておいて何だが、簿記や会計を知らずとも日常生活には支障は無いし、元気にヤクルトスワローズの応援だってできる。自分が重要だと思っていることは、みんなも重要だと感じているはずだというのは、研究者の思い込みである。簿記初学者を迷わせる様々な罠
今や会計バカとして(一部のマニアに)知られる私も最初から簿記が好きだったわけではなかった(別に、今でも好きなわけではないのだが…)。簿記につまずくポイントはいくつかあるのだが、何といっても専門用語が分かりにくい。借方、貸方に始まり勘定科目に総勘定元帳と日常生活で使わない言葉のオンパレードである。例えば、一般に我々が学ぶ複式簿記は左右に分けて
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