其之二十八 会計学は何を記録する!?
2019年12月26日
古市雄一朗
(ふるいち・ゆういちろう 大原大学院大学准教授)
(ふるいち・ゆういちろう 大原大学院大学准教授)
贈与の本質は「物々交換」!?
突然だが、文化人類学においては、他者に物を与える贈与という行為が研究領域として大きな役割を果たしているという(注1)。文化人類学において、贈与とはただ単に物を相手に与えるという行為のみならず与えること、受け取ること、お返しをする事の3つから成り立っており、その本質は物を渡す人(贈与者)とそれを受け取る人(受益者)の間で交換が行われていることだと言う。
考えてみれば、我々は、人に物をあげる時と言うのは、何かをしてもらったことに対するお礼であったり、お願いをする時に物を渡している場合が多い。誰かに物をあげるときには、お金や物のような有形なものであれ、人々からの信頼や好感のような無形なものであれ、何らかの見返りを求めて物のやり取りをしている
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