英国チャリティの寄付勧誘スキャンダル-Mrs Olive Cookeをめぐる悲劇を事例として-
2020年03月24日
古庄 修
(ふるしょう・おさむ 日本大学教授)
(ふるしょう・おさむ 日本大学教授)
Ⅰ はじめに
英国では、毎年11月に、第一次世界大戦の戦死者を追悼する行事として「リメンバランス・サンデー」が開催されている。1918年11月11日に当該大戦の休戦協定が締結されたことから、毎年この日にいちばん近い日曜日を「リメンバランス・サンデー」と称して記念日としている。また、その追悼に寄せて軍関係者の支援のための募金活動が行われており、深い哀悼の思いを象徴する紙製の赤いヒナゲシの花のブローチを販売する“poppy appeal”が長く受け継がれてきた。“poppy appeal”はすべての戦争における戦死者の冥福を祈り、退役軍人や遺族を支援することを目的とした英国在郷軍人会による募金活動として広く知られている。当該募金活動は、ブロー
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