【解説】英国チャリティの信頼回復の道程と倫理原則

古庄 修
(ふるしょう・おさむ 日本大学教授)

Ⅰ はじめに-スキャンダルに揺れる英国チャリティ-

1 チャリティセクターの現在

 英国における民間非営利活動の中心的な担い手であるチャリティ(Charity)は、社会経済に根差して重要な役割を担うセクターを構成している。ここにチャリティとは、2011年に成立した新チャリティ法(the Charity Act)が定義するチャリティ目的(charitable purposes)に合致し、当該目的のために自らの説明において公益(public benefit)に資する事業や活動を行わなければならない団体等のことである。2017年3月現在でイングランド&ウェールズにおける登録数は167,063に及ぶ。その年間収入額は全体で747億ポンド、支出
                           

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