こんな職場はダメだ!! 適正な『経理環境構築』のポイント
現金及び現金同等物の管理と運用
2020年08月25日
多田恭章
(ただ・やすあき 税理士・社会保険労務士)
(ただ・やすあき 税理士・社会保険労務士)
現預金や小切手、また切手や商品券などの現金同等物を厳格に管理することは、法人を正しく運営するうえで非常に重要である。杜撰な管理が不正や経理ミスのリスクを高めることになる。ここでは、横領事件の実例を紹介しつつ適切な管理体制について考察していく。
はじめに
法人が日々の業務を遂行する上で、現預金の管理は極めて重要である。また、小切手や収入印紙、切手、商品券など容易に現金化できる現金同等物についても、現金同様に厳格な管理が求められる。こうした現預金や現金同等物の管理が杜撰な場合、従業員等による横領などの不正行為が行われるリスクは高くなる。本稿では、現預金、小切手、現金同等物について、実際に起きた横領事例なども紹介しながら、適切な管理体制について考えていきたい。
Ⅰ 現預金の管理
現預金の管理は日々の経理業務の中でも重要性が高く、管理が杜撰な場合には不正や経理ミスに繋がるリスクが高くなる。ここでは、法人内の管理体制が不十分であったために発生した横領事件等を紹介した上で、こうした不正行為が起きないような体制整備について考えていくことにする。
1 職員による不正事例以下は、新聞報道された従業員等による横領事件である。
報道によると、元経理担当者の女性Xは、会社の口座から現金を引き出して着服したとして、業務上横領の疑いで逮捕された。逮捕容疑は、経営管理部長として勤務していた会社の口座から現金を払い戻すなどして、現金約1,500万円を横領した疑いである。
警察によると、同社にはXのほかに2人の経理担当が所属していたが、現金の引出しはXが1人で行っていた。現金の引出しなどは、市内の現金自動預払機(ATM)や金融機関の窓口などを利用して行われ、会社名義の口座から引き出した現金
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