第4回 人はなぜ寄附をするのか(その2)
2018年09月13日

堀田和宏
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)
(承前)
寄附は寄附者の物的資源を減らすことは明らかである。しかしまた、この物的コストを相殺するかもしれない無形の利益を伴うことができる。このような利益は、心理的安定、特権的な愉しみ、グループやフォーラムへの特典としての参加、高まる評判などである。
1人は寄附によって名誉、社会的地位、罪の救済、非営利組織のアウトプット支配などの形で私的便益を受け取る。排他的なスポーツ・イベントや文化イベント、食事会や舞踏会に参加できることから、有形の便益を得ることがある。また、これまでは参加できなかったサークルに新たに招かれるような会合にも参加できる。
2人は寄附それ自体から「それ相応の」務めを果たしたことから、次頁③で説明するウオームグローのような心理的な私的便益を得る。寄附者が自分の
月刊公益オンラインとは
財団法人・社団法人に特化した支援プログラム"シェアコモン200"の利用法人様向け実務専門誌『月刊公益』の記事を中心に、公益・一般法人に関するニュースや専門家による解説などをお届けする情報配信プラットフォームです。
詳しくはこちら
無料登録のご案内
「月刊公益オンライン」に無料登録すると、登録の方限定の記事をご覧いただけるなど、実務に役立つさまざまな特典をご用意しております。

限定記事や
実務カレンダーが読めます!
「月刊公益オンライン」の無料登録の方限定記事や各月の事務局の作業内容がつかめる「実務カレンダー」をご覧いただけます。

最新の法改正に関する
セミナーなどの情報を受け取れます!
公益認定法改正など、最新の法改正とその対応に関するセミナーをはじめ、公益・一般法人の運営に必要な知識を深めることができる講習会の情報をお受け取りいただけます。

よくあるご相談内容をピックアップして
メールにてお届けいたします!
よくあるご相談内容に弁護士や税理士などの専門家が回答するQ&A集を、メールにてお受け取りいただけます。日々の業務のお困りごとや疑問解決にお役立てください。

公益法人・一般法人に特化した専門書籍を
10%オフで購入できます!
月刊公益オンラインを運営する公益法人協会では、社団・財団法人のための出版物を多数発行しております。無料登録いただいた方は、通常価格から10%割引でご購入いただけます。