年間スケジュールから解説する監事の役割
2020年12月21日
渋谷幸夫
(しぶや・ゆきお 全国公益法人協会特別顧問)
(しぶや・ゆきお 全国公益法人協会特別顧問)
法人事業の健全な運営と持続的な発展のためには、内部機関のガバナンス機能は必要不可欠であり、監事はその重要な役割を担っている。本稿では、新型コロナウイルス感染症等による緊急時の監査実施方法も含めて、期末と期中における監事監査の実務を解説する。
Ⅰ 監事の機関としての存在意義
一般法人法においては理事会の職務の1つとして、理事の職務の執行の監督があり、理事会において理事相互間の牽制が図られる仕組みが整備されている(法90条2項)。しかしながら、理事会による監督では、監督する者と監督される者が同じ立場にある理事同士であるため、職務の執行と監督の分離が曖昧となり、理事間で馴れ合いによる相互牽制が十分に働かず、理事による自己監督となるおそれがある。
そのため
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