英国チャリティのインパクト報告
2021年02月22日
古庄 修
(ふるしょう・おさむ 日本大学教授)
(ふるしょう・おさむ 日本大学教授)
- CATEGORY
- 時事解説・英国チャリティ
- 対 象
- 公益法人・一般法人
目 次
- はじめに
- Ⅰ 制度開示におけるインパクト報告
- Ⅱ インパクト報告の意義
- 1 インパクト報告のメリット
- 2 インパクト報告の開示媒体と利用者
- Ⅲ インパクト報告の諸原則
- 1 インパクト報告の一般原則
- 2 インパクト報告に網羅すべき領域
- Ⅳ インパクト報告の課題
- Ⅴ インパクト実務コードの検討に向けて
はじめに
非営利組織が社会にもたらす影響ないし効果(effect)は、非営利組織が存在し、社会的な価値を創造する活動を継続すること、また、その活動に様々なステークホルダーが関与する理由の核心である(McConville[2017]p.211.)。非営利組織は、その活動を通じて広く社会に対していかなる変化(difference)をもたらしているのか。この課題に対して、英国では大規模なチャリティを中心に、ステークホルダーに対してチャリティの諸活動に起因する変化、すなわちインパクトを明確に伝えるために、「インパクト報告」(impact reporting)の実践的な取組みが広がっている。
インパクトの語義については厳格な定義が必ずしも確
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