「脱ハンコ」と登記制度の現在地

北詰健太郎
(きたづめ・けんたろう 司法書士)
 最近「脱ハンコ」という言葉をよくニュースで耳にします。また、いわゆる法人実印についても法務局への届出義務が廃止されたと聞きました。最近印鑑に関する情報が多くて、混乱してきています。一度ここで最近の流れを整理しておきたいのです。
 
 

一 高まる「脱ハンコ」の機運

 新型コロナウイルス感染症の流行に対応するため、テレワークの導入が求められています。テレワークの妨げになっているといわれているのが、日本の押印の慣習だといわれており、押印のためだけに感染のリスクを冒して出社しなければならないといった点が批判的に取り上げられました。こうした流れの中で出来るだけ押印を行うというプロセスを省略していこうというのが「脱ハンコ」の流れです。
 もともと「脱ハンコ」の流れ自体

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