監査報告書を読んでみよう!
2021年05月25日
齋藤 健
(さいとう・つよし 公認会計士)
(さいとう・つよし 公認会計士)
1 はじめに 3月決算の法人の場合、5月や6月に定時社員総会や定時評議員会が開催されます。まさに、今の時期が一事業年度の総決算の時ではないでしょうか。さて、開催のピークを迎えている定時社員総会や定時評議員会ですが、これらの招集通知に、監事や会計監査人の監査報告書が提供されているのをご存じでしょうか。何気なく綴じ込まれている監査報告書なのですが、法人の最高意思決定をする社員総会や評議員会では、重要な意味を持っています。今回は、この監査報告書に焦点を当ててみたいと思います。2 監査報告書の種類 監査報告書には、監事が作成する監査報告書と会計監査人が作成する監査報告書があります。前者はすべての法人において作成され、後者は会計監査人が設置されている法人において作成されます。これらの監査報告書は、監
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