高齢者雇用を法人経営のチャンスと捉える

宮井英行
(中小企業診断士)
法改正などにより高齢者雇用を推し進める一方で、高齢者自身の就労意欲の維持向上に課題を感じています。また、間接的に若手や中堅職員の不安や不満がくすぶり始めているようにも感じられるのですが、法人の高齢者雇用の負担は、今後も増加することが見込まれる中で、どのように対処したらよいでしょうか。

1  日本の法人の現状と課題

① アフターコロナの人手不足問題
 コロナ禍に見舞われる直前の2019年までは、飲食業などを中心に「人手不足」について話題になることが頻繁にありました。飲食業に限らず多くの業界で働き手が足りないという問題を抱えている状況が続いていましたが、コロナ禍という未曽有の危機に見舞われて以降、人手不足が大きな社会問題として語られる機会が少なくなっていると感じます。しかし、日本の人
                           

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