第3回公益法人会計検定試験2級出題分析
2022年03月07日
今枝千樹
(いまえだ・ちな 愛知産業大学准教授)
(いまえだ・ちな 愛知産業大学准教授)
- CATEGORY
- 会計・検定試験
- 対象法人格
- 公益法人・一般法人
- 対象部署
- 経理
- 対象職位
- 管理職・職員
目 次
- はじめに
- 【第1問】のポイント
- 問1 固定資産の減損会計
- 問2 正味財産増減計算書の区分
- 【第2問】のポイント
- ⑴ 社債購入時の仕訳
- ⑵ 貸倒引当金の設定
- ⑶ 資産取得資金の積立
- ⑷ 会計区分間取引
- ⑸ 指定正味財産から一般正味財産への振替
- ⑹ 法人税等の仕訳
- 【第3問】のポイント
- ⑴ 投資有価証券の決算処理
- ⑵ 什器備品の税法による減価償却
- ⑶ 助成金の受入れ
- ⑷ 補助金の交付代行業務
- ⑸ 前払費用
- おわりに
はじめに
本稿は、本誌編集部の依頼により、2021年12月11日に全国公益法人協会主催で開催された第3回公益法人会計検定試験(2級)について解説するものである。問題及び筆者の見解による解答例は文章の終わりに示したので、適宜参照しながら読み進めていただきたい。また、本稿における記述は、筆者の所属、当該試験委員会の見解とは一切関係ないことを予めお断りしておく。【第1問】のポイント
問1 固定資産の減損会計
固定資産の減損会計の適用に関する問題である。有形固定資産及び無形固定資産は、原則として、その取得価額から減価償却累計額を控除した価額(以下「帳簿価額」という)をもって貸借対照表価額
この記事は有料会員限定です。