【非営利組織の経営講座】第26回 ▼ 第 2 部 非営利組織のガバナンス(その4)

堀田和宏
(近畿大学名誉教授)

 第2章 パブリックセクターのガバナンス(承前) 

3 ガバメントからガバナンスへ

 公共プログラムや公共サービスの直接の供給者としての政府の役割が、絶対的かつ相対的に縮小して、「サードパーティ政府」あるいは「間接政府」と称される現象が出現している。そこでは、各種の非営利組織や営利企業などの非政府諸機関、複雑なネットワークなど非政府アクターが多様なメカニズムを通して公共政策を実施している状況が常態化した。
 以来、ガバナンスの概念は、共同体の公共利益、命令服従の階層権限、政治と行政の分離を前提とした「ガバメントとしてのガバナンス」という伝統的な概念から急速に変質してきた。「ガバメント」と「ガバナンス」は、もはや異なる意味で使われるという合意がなされるに及び、両者は峻別され
                           

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