其之三 役員退職慰労金

古市雄一朗
(大原大学院大学教授)

「引当金」でコストを認識しよう!

 前回 6/15 日号では、賞与の支払いに関係する費用の仕訳について紹介した。後日、担当編集者に探りを入れたところ、「いつでも賞与が支給されるように準備万端です」との返事が返ってきた。私をはじめとする執筆者にボーナスを支給する用意が準備万端ということなのか、自分が賞与をもらう準備が万端という意味なのかは定かではないが、おそらく前者であろう。今から原稿料のボーナス支給が楽しみでならない。 この賞与を費用として認識する場合には、会計上の負債としての「引当金」という項目を用いることを説明した。引当金は、現時点では現金の支出がない費用を前もって認識するための項目であるというところがポイントであり、費用として認識する金額と現金の変動額がその時点では
                           

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