非営利法人経営とガバナンスの全体像
―強いガバナンスとミッション経営の両立は可能か―
2022年09月23日
柴 健次
(しば・けんじ 関西大学大学院教授)
(しば・けんじ 関西大学大学院教授)
Ⅰ 問題の所在
ガバナンス(G=governance)は現代の流行に見える。定義も、理論も、制度も、多種多様である。とはいえ、上場企業の会社機関の在り方を巡る議論が多い。いわゆるコーポレートガバナンスの領域では、経営を想定しないガバナンス論はない。非営利法人のガバナンスを考える際のヒントになる。経営者(T=Top Management)は組織目的=ミッション(M=mission)を実現すべく活動を指揮する。この活動を経営(B=business)という。経営者が私的利益を追求することなく、リーダーシップを発揮し、目的実現のために行動するなら、経営者の行動はおのずから舵取り、管理、制御というガバナンス行動を含む。ドラッカーが「マネジメント」と呼んだ領域であ
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