【編集委員コラム】サントリー地域文化賞の贈呈式が20年ぶりに里帰り

 コロナ禍で多くの公益法人が催事を中止していた中で、ようやく3年ぶりの対面行事を復活させるところも出てきた。(公財)サントリー文化財団のサントリー地域文化賞贈呈式もその一つである。3年間の受賞者をすべて招待して、総数16団体の活 動動画の上映、受賞団体挨拶をすべて行った。
 会場がどよめいたのは、大阪での贈呈式開催が20年ぶりだったという事実である。賞の贈呈式というのは、公益法人の活動の中でも最も華やかで耳目を集めるものである。どうせならば、「目立つ東京でやった方がよい」という意見を崩すのはそう簡単ではない。しかも、20年間も続けてきたことである。前年と同じことをするのに、新たな説明はいらないが、新しい意図をもって変化させようとすれば、常に反対意見とぶつかる。
 民間の公益は全体を見据える必要
                           

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