助成財団の役割
―民間公益活動の中核として―
2023年04月24日

出口正之
(でぐち・まさゆき 国立民族学博物館名誉教授・本誌編集委員長)
(でぐち・まさゆき 国立民族学博物館名誉教授・本誌編集委員長)
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目 次
Ⅰ 事業型財団の普遍性と助成財団の特殊性
1 従来の事業型財団
古くから財団と考えられる組織は存在していた。はっきりしていることは企業よりも歴史がはるかに古いということである。ヨーロッパにおいて研究者が初期の財団と呼んでいるものの一つに、プラトンの学園アカデメイアがある。言うまでもなくアカデミー(学術)の語源となった、プラトン創設による学校である。創設は、紀元前387年と推定されていて、閉鎖されたのが紀元後の529年であり、実に900年に及ぶ歴史を有していた。このようにヨーロッパでは、学校、教会、福祉施設などが「財団」という用語に関連付けられる組織であった。これに対して「助成財団」という概念は新しい。もちろん、イギリスのウ
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