福原義春さんを偲んで
―公益法人制度改革の礎をつくりメセナ活動を推進―

 福原義春さんと公益法人、一般法人のことについて考える場合に、忘れてはならないのが、企業メセナ協議会(社団法人から公益社団法人へ移行)と公益法人制度改革に関する有識者会議である。 メセナ協議会は1990年に設立され、福原さんは設立時からその中心となって動いた財界人である。福原さんが同協議会の理事長だった時代に、筆者は 2 代目の専務理事として就任したので、非常に深い関係にあった。ご自身のアイデアや様々な書き手の文章のコピー等のメモが、筆者の下に連日のように届いた。財界人にあってその読書量さらには執筆量には舌を巻いた。早朝から出勤時間までを執筆にあてていらしたようだ。企業は芸術文化を支援すべきだという、同協議会の主張と実践は日本の企業の営利中心主義にくさびを打ち込み、日本内外の芸術文化の発展に大きな役割を果たした
                           

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