公益法人の多様性を踏まえた充分な経過措置期間を
2024年02月14日
米満 まり
（よねみつ・まり 税理士・行政書士・熊本県公益認定等審議会委員） 新しい時代の公益法人の在り方として、公益法人制度改革の具体的な方向性について意見交換が行われている。ここでは、改革に向かう公益法人の現状の課題とその対応について、公益法人の業務に携わっている自身の職務の中で感じたことを述べたい。
まず、公益法人の会計要件である財務三基準は、法人税法上の税制優遇を受けていることもあり厳しい要件と言われている。実務的には、決算期末に決算予測を行い、余剰が発生した場合の対策を講じることは、専門的な知識を要することから公益法人にとっては負担である。限られた財源と人材で、予算執行状況や実績の把握など、日々の会計業務体制を確保することは、今後も公益法人の課題である。今回の改革案では収支相
（よねみつ・まり 税理士・行政書士・熊本県公益認定等審議会委員） 新しい時代の公益法人の在り方として、公益法人制度改革の具体的な方向性について意見交換が行われている。ここでは、改革に向かう公益法人の現状の課題とその対応について、公益法人の業務に携わっている自身の職務の中で感じたことを述べたい。
まず、公益法人の会計要件である財務三基準は、法人税法上の税制優遇を受けていることもあり厳しい要件と言われている。実務的には、決算期末に決算予測を行い、余剰が発生した場合の対策を講じることは、専門的な知識を要することから公益法人にとっては負担である。限られた財源と人材で、予算執行状況や実績の把握など、日々の会計業務体制を確保することは、今後も公益法人の課題である。今回の改革案では収支相
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