資産運用の必要性
2024年03月31日
上仲 孝明
(うえなか たかあき 税理士)
(うえなか たかあき 税理士)
1 はじめに
今号から公益・一般法人の資産運用について役立つ情報を連載記事にてお伝えすることとなりました。寄付者等から拠出された財産を保有し、その運用益をもって事業活動を行っている法人にとって、継続的な活動を行うために資産運用は避けては通れない大切な業務です。本連載が資産運用業務への理解を深める一助になれば幸いです。2 低金利時代
日本では1990年代後半から金利が低水準で推移し、現在まで低金利が続いています。かつては、定期預金や国債で運用することで元本を毀損するリスクを抑えつつ事業遂行のために必要な運用益を得ることができていました。しかし、低金利が長く続いているため、運用益だけではこれまでどおりの事業を行うことが出来ず、事業規模を縮小するケースや運この記事は有料会員限定です。