今だからこそ見直したいSDGsSDGs
―当たり前の活動に付加価値を―
2025年10月14日

斉藤永幸
(さいとう・ながゆき 非営利組織ジャーナリスト)
(さいとう・ながゆき 非営利組織ジャーナリスト)
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目 次
SDGsで広がる可能性
2015年9月に国連総会で採択された「持続可能な開発目標」いわゆるSDGsは、日本にその考え方が紹介されると、多くの企業を中心に支持を受け、環境問題への意識の高まりとともに私たちの生活に浸透してきた。企業や法人がSDGsへの賛同を表明し、今では当たり前の価値観として定着している。このSDGsは、公益活動を行う法人にとっては、基本的にその趣旨から逸脱するものではなく、ほとんどの法人の活動そのものがSDGsの理念に沿うものといえるだろう。ただ、SDGsそのものに対する意識は各法人によって濃淡があり、SDGsに沿う活動をしているにもかかわらず、広報などで活用していないため、支援者からの支持につながっていないところも多い。
そこで今回は改めて、公益法人とSDGsの関わり合いについて考えてみたいと思う。
「当たり前」から「伝える」ツールへ
公益活動をしている法人の中には、良いことをすれば理解してくれる、という人が一定数存在している。それ自体は間違えではないし、正しいことだろう。しかしそれを外部に発信することによって、大きな力となり、より良い働きができるのも事実だ。その手法の1つがSDGsである。企業などではSDGsに沿った活動などを行うと、それを盛んに喧伝けんでんする。それに対し公益法人では、長年、地域の福祉、環境保全、文化振興など、そのものずばり「公益」な活動を続けてきた法人ほど、自分たちの事業を「SDGs」という新しい言葉で改めてアピールすることに馴染みがなかったり、「わざわざ言うまでもない当たり前のこと」と考えていたりする場合がある。
それゆえに改めて「SDGsに賛同しています」などと発信しているところは少ない
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