其之一 「重要性」の概念
2025年10月14日
古市雄一朗
（ふるいち・ゆういちろう 大原大学院大学教授）
例題：重要性の原則の適用の仕方としてふさわしくない選択肢を選びなさい。① 消耗品、貯蔵品等のうち、金額に重要性が乏しいものについては、その買入時又は払出時に経常費用として処理しなければならない。② 取得価額と債券金額との差額について金額に重要性が乏しい満期保有目的の債券については、償却原価法を適用しないことができる。③ 寄付等によって受け入れた金額に重要性が乏しい場合、資源提供者からの制約が課された期間が当該事業年度末までの場合には、当該寄付によって増加した純資産を指定純資産の増加額としないで、一般純資産の増加額として処理することができる。④ 法人税法上の収益事業に係る課税所得の額に重要性が乏しい場合、税効果会計を適用しないで、繰延税金資産又は繰延税金負債を計上しない （ふるいち・ゆういちろう 大原大学院大学教授）
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