公益法人の「指示待ち」脱却へ
―シルバー人材センターに学ぶ主体的組織の作り方―

吉永光利
(よしなが・みつとし 九州共立大学教授)
 

Ⅰ はじめに

 シルバー人材センターは、およそ各市区町村に設置され、全国で事業を展開している公益社団法人である。会員は、高齢者が対象であるが、昨今の企業等の定年延長などの影響もあり、その数は減少の一途をたどっている。このことは、シルバー組織全体の問題となっており、各センターとも、加入対応はもとより、退会抑制の双方からのアプローチにより、減少の歯止めに努めている。その一方で、地域からの依頼は留まることはなく、一部それに対応できない状況が見られる。そうしたなか、吉永(2021、2024)で調査した2つのセンター(A社団・B社団)では、会員数を伸ばし、かつ新規事業を開拓するなど、精力的な活動を行っていた。
 本稿では、シルバー組織を取り巻く諸問題を概観したうえで、好事例を基に、法人の主体的・自律的な運営へのヒントを探っていく。 

Ⅱ シルバー人材センターの役割と現状

1 シルバー人材センターとは

 シルバー人材センターは、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(昭和46年法律第68号)」に基づく事業を行う厚生労働省所管の公益社団法人である。
 そのトップには、全国シルバー人材センター事業協会(以下「全シ協」と記す。)、各都道府県にはシルバー人材センター連合会(以下「連合会」と記す。)、そして、各市区町村単位のシルバー人材センター(以下「センター」と記す。一部町村にはない。)が設置されている。
 各センターは、自主、自立、共働、共助の4つの基本理念を掲げ、「輝くシルバー(生きいき高年齢者)豊かな人材(豊富な知識・経験)活力あるセンター(にぎやかに集う所)」を目指した運営を行っている。 

2 厳しい会員集めの状況

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