【特別企画】認定法改正に寄せる期待
「公益法人に求められる役割とその存在価値」

 2023年 6 月に「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議」の最終報告書が発表され、公益法人制度改革の方向性が示された。私も委員の末席を汚し、法人や国民の皆様からいただいた多くの厳しいご意見や具体的なご要望を参考にしながら、計11回の議論に参加した。新しい時代において、公益法人が求められる役割を存分に発揮するために、平成20年の大改革で策定された現行制度 をどこまで改正すべきか・できるか、毎回熱のこもった議論が繰り広げられた。   今回の制度改革によって、公益法人には大きく 3 つの影響があると考える。   1 つ目は、自由度拡大である。多様で変化の激しい社会的課題に柔軟・迅速に対応し、 新たな事業への挑戦をしやすくするために、 財務規律や手続等の柔軟化が進められる。    2 つ目は、ガバナン
                           

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