【景気短評】景気は拡大局面か後退局面か
2020年11月24日
山澤成康
(やまさわ・なりやす 跡見学園女子大学教授)
(やまさわ・なりやす 跡見学園女子大学教授)
内閣府は2015年7月、第15循環の景気の「山」を2012年3月、景気の「谷」を2012年11月と確定した。欧州の変調などによる景気後退は8ヵ月という短期間で終わり、その後景気拡大期となる。次の景気の「山」はいつになるのかが焦点だ。ひとつの見方は消費税率引上げ前の駆込み需要で消費が大きく増えた2014年3月が景気の「山」になるというものだ。これに従えば現在は景気後退期ということになる。もうひとつの見方は、消費税率引上げのショックを乗り越えて、現在も景気拡大が続いているというものだ。現在はこの2つの意見が混在しており、結論はでていない。
政府や日銀の景気へのスタンスは楽観的だ。2015年8月に政府が発表した月例経済報告は、「景気は、このところ改善テンポにばらつきもみられるが、緩やかな
この記事はシェアコモン200利用法人限定です。
無料登録いただくと、公益・一般法人に関する無料登録の方限定記事や
各月の作業内容をつかめる実務カレンダーがお読みいただけます。
- 公益法人・一般法人に特化した専門書籍を10%オフで購入できます!
- 最新の法改正に関するセミナーなどの情報を受け取れます!
- よくある相談と専門家の回答をメールにてお届けします!