【景気のゆくえ】新型コロナショックと財政政策

林田元就
(はやしだ・もとなり 電力中央研究所上席研究員)

 新型コロナウィルス感染症の拡大に対応して、政府は「新型コロナウィルス感染症緊急経済対策」を打ち出し、それに対応した2020年度補正予算を4月と5月の2度にわたり編成した。本稿では対策の内容と現時点における対策の進捗状況を整理するとともに、今後の課題について述べる。
 2020年度における補正後の歳入・歳出総額は当初予算比58兆円増加の160兆円と、リーマンショックや東日本大震災時を超え、史上最大の規模となった(表)。今回の経済対策により増額された項目は、社会保障関係費(当初予算比4.7兆円増加の40.5兆円)、中小企業対策費(同22.2兆円増加の22.4兆円)、その他事項経費(同17.5兆円増加の27.5兆円)であり、公共事業関係費は増額されなかった。これは、2019年度補正予算で増

この記事はシェアコモン200利用法人限定です。

利用法人の方は、下記からログインしてください。
シェアコモン200のサービスについて、詳しく知りたい・登録したい方はお問合せください。

ログイン

無料登録いただくと、公益・一般法人に関する無料登録の方限定記事や
各月の作業内容をつかめる実務カレンダーがお読みいただけます。

  1. 公益法人・一般法人に特化した専門書籍を10%オフで購入できます!
  2. 最新の法改正に関するセミナーなどの情報を受け取れます!
  3. よくある相談と専門家の回答をメールにてお届けします!
無料登録はこちら