今、見直したい従業員の『退職金』制度の設計と運用
小規模法人も対象!! 退職金制度の種類と選び方
2020年09月24日
川島孝一
(かわしま・こういち 社会保険労務士)
(かわしま・こういち 社会保険労務士)
本来ならば、退職金制度は人事・賃金制度の修正にあわせて変更していかなければならないが、昇格・昇給、賞与に比べて後回しになる傾向がある。さらに今後は「同一労働同一賃金」の影響も出てくることが想定され、制度を根本から見直す時期が来ている―――。
はじめに
退職金制度はもともと江戸時代の「のれん分け」から始まったと言われている。その後、従業員の定着率の向上を図り、また年功主義賃金における生涯賃金の調整機能を果たすために浸透・定着してきた。退職金の性格は諸説あるが、つまるところ一定期間以上の法人での働きに対する支払いであることに変わりはない。退職金制度は時代の流れに翻弄されてきた。高度経済成長期時代には、終身雇用の名のもと、各社退職金制度をこぞって導入した。しかし、
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