【会計バカ一代】其之二　当世大學気質

古市雄一朗

【連載】仕訳一本勝負会計実務連載

2018年06月27日

2017年 11月15日号（No.953）

古市雄一朗
（ふるいち・ゆういちろう　大原大学院大学准教授）

当世若者的学生気質

　今の東京にある大学院に勤める前に5 年間ほど地方の私立大学で学部生相手に教鞭を執っていた。夏はポロシャツ、冬はフリースで学内を歩き回っていたためなのか学食や図書館では、学生によく間違われた。
　余談だが、大学の中で経済系の教員と経営系の教員を見分ける方法は簡単である。ノーネクタイで本人は爽やかに決めているつもりでダサいのが、経済系の教員。ネクタイとスーツでバッチリ決めたつもりでダサいのが、経営系の教員とみて間違いない。どっちにしたって冴えないのだが、筆者は会計学で経営系に分類される。
　その地方の私立大学では、10代後半〜20代前半の若者を相手にしていた。彼らはいわゆる「ゆとり世代」に分類されるが、その気質は極めて「真面目」である。授業への出席率等は

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