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（公財）日本相撲協会について以下の報道がなされました。【事案】 　日本相撲協会は残業代の未払いやパ ワーハラスメントなどのコンプライアンス違反事案があったとして、理事会で事 務方責任者の主事、経理や人事などを担当する女性室長ら職員 3 人への懲戒処分を決めた。主事は29日から出勤停止 1 か 月。女性職員は 1 等級降格となり、退職の方向だという。 　協会によると、2017年以降に時間外労働が45分以上の場合にのみ申告を認めたり、申告を15分単位としたりする独自のルールが制定され、賃金が適切に支払われていなかった。女性室長はこうした処理を継続し、主事は監督を怠ったとしている。 2人には他の職員への暴言もあった。（日本経済新聞 2023年 9 月30日）

パワハラとなる 3 つの要件

職場のパワーハラスメント（以下、パワハ ラ）とは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの 3 つの要素を全て満たすものをいいます。労働施策総合推進法改正（施行は令和 2 年 6 月 1 日から（中小法人は令和 4 年 4 月 1 日 から））により、職場におけるパワハラ防止のために、雇用管理上必要な措置を講じることが事業主の義務となり、相談体制を設けたり、パワハラに関する教育研修を行うことが 法的義務になりました。 

パワハラが起きやすい組織の 5 つの特徴

①　責任者が現場に不在の場合─問題解決が後手に回る多くの公益・一般法人は経営責任者として理事長や理事がその任に当たることになっていると思われますが、実際には常駐している わけではなく、非常勤で職務にあたっていることが比較的多いと思われます。 このように責任者が実際に現場にいない場合は、パワ