ファンドレイジングとは⑦

Q 補助金についての特性やポイントについて

「助成金は踏み台にして次のステップへ」

 

例えば100万円の助成金があって、その100万円を使って100万円分の事業をやったんではそれで終わりじゃないですか。

 

次にいかに繋げるかという発想がすごく大事になってくると思うんですね。

 

 

それは100万円を単に消費してしまうんではなくて、その100万円の事業をやることによって次の事業を生み出すんだ、そこの部分が助成金はすごく大事になってきます。

 

「助成」って助けるという字を書くじゃないですか。なので助成をする側としては助けているわけですよね。

 

その団体さんが次のステップにいくのを助けているわけなんで、いかにこれをうまく使っていくのかという事ですね。

 

たまつき型の成長戦略なんていうのもしていきたいと思うんですけれども。

 

助成金を得てやる事業が、例えばその団体のモデル事業になって、次は事業収入を得ながらやる様なものになる、というのも一つの踏み台ステップのやり方ですよね。

 

助成金を得てファンドレイジング講座を年内にやりますよと。それは助成金を得ているので会費は無料かもしれませんけれども、

 

次の年はそこで培ったスキルを基にして、500円1,000円でもいいから参加費を取るような、事業モデルを作っていくことが考えられますよね。

 

或いは助成金って「どこどこ財団から助成金得ました」とか「県庁から補助金を得ました」というのは信用力の証でもありますので、

 

その信用力を使って自分達のやっている事をPRすることで寄付や会費の収入に繋げていく、というような事が考えられますよね。

 

ですから助成金を踏み台として次のステップを考えていくというのが 助成金の場合には非常に大事になっていくかと思います。

 

認定ファンドレイザー 山﨑庸貴氏 プロフィール

一般財団法人ふくしま百年基金 代表理事

認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会

認定ファンドレイザー/認定講師/東北チャプター共同代表

 

福島県会津若松市出身・在住。東北学院大学教養学部卒業、筑波大学大学院経営・政策科学研究科修了。経営学修士(MBA)。

 

学生時代を捧げた国際交流NPOの活動を通じて、NPOの「経営」に関心を持つ。外資系経営コンサルティング会社にて人材・組織マネジメントを専門としたコンサルティングに従事の後、NPOの組織診断や調査等を実施する中間支援NPOにて研鑽を積む。その後、個人事務所を立ち上げ、NPOの組織開発や人材育成、プロジェクトマネジメント支援、ワークショップ企画・運営等に携わる。

 

2011年に発生した東日本大震災・福島第一原発事故を契機に、故郷・ふくしまへUターン。復興支援で活躍するNPOのネットワークづくり、活動コーディネート、経営支援等に奔走する。

 

夢は「ふくしまを社会課題解決先進地にする」。

 

≪参考資料≫
(一財)ふくしま百年基金についてPDF
(一財)ふくしま百年基金 2018年活動報告PDF

 

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