【ひづめの跡を追って】第4歩:引退場を養う費用はいくら?
2021年01月29日
内野恵美
(うちの・めぐみ 公認会計士)
(うちの・めぐみ 公認会計士)
最近私が牧場に会いに行く馬の大半は、競走生活を終え、種牡馬、繁殖馬、乗馬など第二の馬生も終えた馬(以下「引退馬」という。)です。では、これら引退馬を引き取り、牧場に預けて養ってもらう経費はどのくらいかかるのでしょうか。牧場への預託料の最低ラインは1か月5~6万円程度と長らく言われてきました。これは原価計算に基づく値付けというよりも相場というほうが妥当でしょう。餌代や通常のケアや日常経費までが含まれ、医療費・薬代等は、個々の状況に応じ、実費が請求されるようです。
もちろん最低限を上回るケアを行うために、これ以上の預託料を要求する施設もあります。一方、健康な馬は昼夜放牧して野生馬のように過ごさせることで相場を下回る預託料を実現している施設もあります。
なお、これはあくまでも「
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