【ひづめの跡を追って】第11歩:馬のお墓
2020年05月14日
内野恵美
(公認会計士)
(公認会計士)
前回は馬との別れの話でしたが、今日はその続きです。
応援していた馬が亡くなった時、お墓のようなものがあるなら、お参りをしたいと思うのが多くのファンの心情でしょう。実際、競馬場にはレース中や厩舎で亡くなった現役競走馬のための「馬頭観音」が設けられ、そこに写真や馬名入り馬券のお供えがありますし、往年の名馬が引退後に亡くなると、競馬場に記帳や献花のためのスペースが設けられます。北海道の馬産地にも名馬の碑やお墓があり、お花やニンジンのお供えを見かけます。
ただ、そのお墓や碑は人間のものと同じものと考えてよいのでしょうか。何か埋葬されているのでしょうか。
もとより馬を繋養(けいよう)する牧場では、世を去った馬を弔うために敷地の一角に馬頭観音を祀ることがよく行われます。繁殖生活
この記事は有料会員限定です。