最終回:ひづめの跡はどこまでも
2020年05月12日

内野恵美
(うちの・めぐみ 公認会計士)
(うちの・めぐみ 公認会計士)
連載当初は、引退馬の話を通じて非営利団体の運営に関連することも採り上げようと目論んでいたのですが、そこまで至らずに最終回を迎えてしまいました。
ただ、最後に一応は本職の立場から気付いたことなどを、雑駁になりますが、述べていきたいと思います。
競走馬、乗馬、繁殖馬の役割を終えた引退馬を支援する団体(NPO法人や任意団体)の収入源は主に、個々の馬や団体全体に対する個人からの会費の形を採る寄附金です。
動物保護という分野の中では、野生動物の保護や犬・猫の保護・里親探しと比較し、引退馬の養老は非常に珍しく、後発であるため、一般には周知が進んでいません。したがって、助成金等の外部資金の獲得では、まだまだ不利と言わざるを得ません。ただでさえ、動物への支援は人間より後回しにされ
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