【相談室質疑応答事例紹介】固定資産の寄附を受けた場合の会計処理

【質問】当法人は、地域の文化財の保全・修復活動を行うために設立され、この度、公益財団法人に認定されました。今後、活動資金となる金銭の寄附のみならず、事業や管理活動に供する固定資産の寄附の申し出を受けることもあると予想されます。このような固定資産の寄附を受けた場合の会計処理の留意点を教えてください。【回答】

1 固定資産の寄附の認識と評価

 寄附は、提供する側(寄附者)が任意で行うものであり、受け取る側は対価としての財貨や役務の提供を要請されません。対価の提供がないことから、会計処理において、寄附の収益としての認識(計上の仕訳)は、対象となる物や金銭に関わらず、原則としてこれらを受け取った時点で行われます。
 したがって、固定資産の寄附を受けた場合は、対象となる資産の引渡日に「その取得時におけ
                           

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