【解説】法人運営におけるリスクと内部統制システムの重要性

杉野泰雄
(すぎの・やすお 公認会計士・税理士)

はじめに

 筆者は監査業務や経理実務に携わって30年になりますが、この経験年数を経て初めて法人の内部統制やガバナンスの重要性を実感しています。筆者が学生の頃、会計監査制度を勉強していたとき、性悪説を前提とした会計監査論には違和感を感じていました。しかし、今日まで筆者が目の当たりにしただけでも横領事件の被害総額は少なくとも20億円にのぼり、それが間違いではなかったと実感しております。そこで本稿では、事故防止を目的に含めつつ内部統制の重要性について触れ、内部統制システムの構築に必要な各種規程及び留意点について解説していきます。
 なお、各種規程の雛形については誌面の都合で割愛させていただきます。雛形の詳細については各関係書籍をご参照下さい。
                           

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