実務担当者が知っておきたい裁決・判決に学ぶ租税実務[49]給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
2018年03月07日
永島公孝
(税理士)
(税理士)
はじめに
源泉所得税の関連で、その年の最初に給与の支払いを受ける日の前日(中途就職の場合には、就職後最初の給与の支払いを受ける日の前日)までに提出する書類として、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」という書類があります。平成29年度税制改正により平成30年1月1日以後、「平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の記載内容が変更されました。また、平成30年分の年末調整又は確定申告において適用を受ける配偶者控除及び配偶者特別控除額についても見直しが行われました。
そこで今回は申告書にある言葉の意味を確認しながら控除改正の背景について解説していきます。
Ⅰ 扶養親族等の範囲と「生計を一にする」及び「見積額」の意味
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