【特集】役員が亡くなる前に押えておきたい全手続〜役員死亡時の遺族側の手続きと留意点
2018年11月13日
北詰健太郎
(きたづめ・けんたろう 司法書士)
(きたづめ・けんたろう 司法書士)
はじめに
人間は誰しもがいずれは死を迎えることとなる。特に超高齢社会ともいわれる今の日本では、こうした問題はより身近になってきている。「終活(しゅうかつ)」と呼ばれる自らの死を迎えるにあたっての準備をする活動が活発となり、以前よりもそうした活動に対して抵抗感が減っている方が多い印象である。身近な人が亡くなると、遺族は悲しみのなかで必要となる各種手続を行う必要がでてくる。どのような手続きが必要となるのかを把握しておくことでスムーズに手続きを進めることが可能となる。特に身内が公益・一般法人の役員等の役職に就いている方に関しては、役員等が所属する法人に対しての手続きも発生し、より多くの負担が発生する。
本稿では、身内に公益・一般法人の役
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