【非営利組織のファンドレイジング戦略】最終回(第35回) 寄付文化は新たな問題を引き起こす
2020年02月21日

堀田和宏
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)
はじめに
寄附は個人の善意からなる寄附行為から、政府の寄附優遇制度や、商業化された多様な寄附媒体や方法によって既に寄附文化となり、社会的・政治的・経済的なひとつの制度として社会に根付いてきた。しかし、マーケティング手法を駆使する寄附商業文化の定着、それに伴い効率性を強く求める新しい型の寄附者や寄附行動の出現、他方では、例えば経済不安定や政府資金の相対的・絶対的縮減などの経済的・政治的環境の変化、非営利組織の増加、非営利組織の不十分な内部留保による資金需要の増大などが要因となって、寄附市場が大きく変わると同時に寄附獲得競争が激しくなる。
そこから、次のような社会の要求とそれに伴う問題が発現する。
① ファ
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