第2回 非営利組織におけるマネジメント論の台頭
2020年04月27日
堀田和宏
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)
(承前)
2 マネジメントの重要性とそれへの関心が高まった背景と理由
非営利組織といえども、それが組織でありその存続を期待する以上は、組織効率を無視することはできない。組織内の作業段階においては、非営利組織の計画―実行―統制の経営管理過程も企業や政府と同じ方法を使い同じ手順を踏んでいることは確かであり、とくに非営利組織に固有なものはない。現に、営利企業や政府組織の経営管理の知識や技法の多くはすでに非営利組織でも採用している。また、組織の規模が大きくなり、その活動範囲も広がれば、組織の内部で権限分化と職能分化が行われることから、自然に組織の階層化が形成され、それを運営するマネジメントの管理現象が生まれ管理原則ができる。
ただ、営利企業におけるマネジメントの理論
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