【景気のゆくえ】感染対策と経済活動のトレードオフ
2020年11月20日
山澤成康
(やまさわ・なりやす 跡見学園女子大学教授)
(やまさわ・なりやす 跡見学園女子大学教授)
各国政府は新型コロナウイルス感染症に対してさまざまな対策を講じてきた。そこで問題となるのは、感染対策と経済活動のトレードオフである。ロックダウンすれば経済活動が収縮し、人の移動を増やすと感染者が増える。「あちらを立てればこちらが立たず」という典型的なトレードオフの問題である。
オックスフォード大学は、各国政府のコロナウイルス感染症への対応の厳しさを100点満点で指標化している。日本の規制は一貫して緩く、最も点数が高い時期でも緊急事態宣言発令下の47点で、10月平均は33点である。一方、米国の対応は厳しく4月、5月で90点を記録し、10月は64点だ。英国なども対応は厳しい。日本は対応が緩い割に(点数が低い割に)感染者が少ない。
ジョンズホプキンス大学のまとめによると、世界の累
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