【解説】新任役職員のための公益法人税務入門~一般法人及び公益法人と営利法人との税制上の相違点~

茂垣志乙里
(もがき・しおり 税理士)
  • CATEGORY
    • 税務・公益法人税制・基礎
  •  対 象 
    • 公益法人・一般法人
目  次

はじめに

 一般法人及び公益法人に関する法律は、平成20年に行われた公益法人制度改革により、いわゆる「公益法人三法」、すなわち「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」、「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律(以下、「公益認定法」という。)」、ならびに「施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」の制定に伴って整備された。
 これらの法律は、平成20年12月1日に施行されたが、これに合わせて一般法人及び公益法人に係る税制も平成20年の税制改正によって整備されている。
 法人税法や所得税法等の税法との関連は、一般法人及び公益法人の資金管理にも影響を及ぼすことから、予算の設定や運営の意思決

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