【公益NEWS拡大鏡】沖縄のひとり経理着服事件から学ぶ経理的基礎の重要性

菅田正明
(弁護士)

□琉球新報 平成30年5月17日朝刊
『南部歯科医師会で着服 女性職員4822万円「生活費に」』

 公益社団法人の南部地区歯科医師会に勤務していた50代の女性職員が、18年間にわたって、口座から現金を引き出す手口で、合計4,822万円を着服していたことが判明したと平成30年5月17日の琉球新報が報じた。監査の際には、通帳や口座の残高証明書を偽造して発覚を免れており、着服金の使途について「生活費に充てた」などと話しているとのことである。
 当該職員は約25年間同会で勤務しているところ、そのうちの18年間、1人で経理を担っていた。当該職員の仕事が頻繁に遅滞することを不審に思った同会の幹部が、昨年7月に外部監査を実施したことで着服が発
                           

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