決算にあたって見直してみよう!現金・預金の管理体制と決算手続
2021年02月24日
齋藤 健
(さいとう・つよし 公認会計士)
(さいとう・つよし 公認会計士)
1 現金・預金等に関する不祥事 非営利法人に限らず、現金や預金の横領事件はよく耳にします。公益法人についても、内閣府公益認定等委員会から「事例から学ぶ財産管理」(以下、「事例」とします。)が公表されていることからも、この手の事件の多さがうかがえます。なぜ、このような事件が頻発してしまうのでしょうか。「事例」で紹介されている内容の本質を検討してみましょう。
「事例」で紹介されている事件の1つは、法人職員によって10年以上の長期にわたり継続的に総額1億円以上の預金(特定資産)を横領されたケースです。具体的には、法人内の金庫に預金通帳と銀行届出印が一緒に保管されている状況の中で、犯人である法人職員は、金庫の合鍵を勝手に作製しました。犯人によって、いつでも預金の引出しができる環境が物理的に
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